Concept

Perspective

─  三つの視座

◉身近な場の価値を再発見する

身近な環境や風景の中から、その場が持っている「未知なる力」や「潜在的な魅力」「隠れている価値」を掘り起こし、表現していくことが、私たちランドスケープデザイナーの職能であり、果たすべき役割であると考えます。本質的な場の魅力や価値を尊重し、最大限に活かすことに重点を置いた、判り易いデザインを心がけています。

◉緑の力を顕在化する

私たちの暮らしと緑は切っても切れない強い関係にあります。「樹は建築の七難を隠す」といわれるほど緑と建築との関わりは強く、庭づくりの中でも重視されてきました。多くの人や建物が高密に集積する都市環境の中では、樹や緑が持つ環境浄化機能や癒し効果への期待は益々高まっていくことでしょう。私たちは、緑を扱い、身近に触れることを通して、その中に秘められた自然の叡智を学び、その本質を輝かせるための技術と創作活動に尽力していきます。

◉新たなランドスケープの地平を広げる

外部空間の特質は「無限に繋がっていること」です。それはランドスケープデザイナーの領域が、敷地から沿道、そして地区へと、相互に関係しあった連続体としての空間であることを意味します。今後ますます重要テーマとなってくる都市空間(地方都市の中心地区も含め)においては、ランドスケープ的な視点や能力、相互調整能力などが必要不可欠になってくることでしょう。街並み景観づくりや地区の再整備提案など、単体の建築や敷地だけでは網羅できないフィールドやテーマに対して、周辺環境を含め、3次元的に捉えていくノウハウを発揮することで、まちづくりや景観づくりの場にも貢献していきたいと考えています。